パリのノートルダム大聖堂の図像の謎解説 その２として、各レリーフの謎解釈です。 パリのノートルダム大聖堂の西薔薇窓のステンドグラスにも「美徳と悪徳」が表現されています。 『 聖像破壊者たちによる愚かしい破壊行為や、かつてこのすばらしい大聖堂が…

パリのノートルダム大聖堂の図像の謎解説 アミアン大聖堂 アミアン大聖堂の西正面扉口は、パリの西扉口浮き彫りの数年後の１２２０年に着工されています。パリの作例をそのまま模倣して制作されていると言われています。三つの扉口の完成は１２３５年となり…

パリのノートルダム大聖堂の彫像の「錬金術師」 ガーゴイルに囲まれている錬金術師 パリのノートルダム寺院の西正面の東方にあるガーゴイルにまぎれて見えないこの彫像は、いまだに「錬金術師」と呼ばれている。 大きく波うつ長い髪の上に、奥義通暁者の標章…

「哲学の慰め」 ボエティウス著 ※ 囚人の前に現れた女神が哲学であったと気がつく場面までの文です。 投獄されたボエティウス 生徒に教えるボエティウス 追 記 図１ この図１の老婆は魔女ではありません。彼女は古代神話の運命の三女神のひとりで、人生とい…

ゴシック大聖堂は、中世の人々にとって、単なるキリスト教の教会ではなく、伝統的に百科全書的知識で建設されています。ここは礼拝の場所であり、学校であり、図書館であり、美術館であり、劇場でした。聖堂前の公共広場では、受難劇や奇跡劇が演じられ、近…