神秘主義について 神秘（オカルト）の世界には薄いヴェールがかかっていて、ふつうの感覚ではとらえられないといわれる。アーサー・ラッカム（1867－1939）のこの挿絵は、パンドラが箱をあけ、悪霊たちがそこから飛びでるところ──特別そなえのない人間が、こ…

１６世紀初期に建てられたサ『サン・ジャック・ド・ラ・ブーシュリー教会』、フランス革命の時壊され鐘楼だけが残った。サンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼のパリの基点。 サン・ジャック・ド・ラ・ブーシュリー教会 ガルナレの素描（１７８４年） 錬金術師ニ…

ゴシック大聖堂のもう１つの神秘 （内陣の方向軸の偏り） Ｊ・Ｋ・ユイスマンス ［三つの教会と三人のプリミティフ派画家］より さいごに、ノートル・ダムの身廊内に身をおいてみて気づくことがある。内陣の軸がかるく左方にぶれていることである。 このぶれ…

１５９５年 セーヌ上流から見た大聖堂 オフボエール『パリ、時代時代』 １８３０年 １７８９年の大革命によって荒廃し、尖塔が失われている １８８１年 １８４３年～１８６４年の事業により修復されている 「ノートルダム・ド・パリ」を本当に理解するには、…

「ヤコブの梯子」 ニコラ・ディプレ １５世紀 アヴィニョン プチパレ美術館 「哲学の女神」の胸に持たせ掛けられた梯子について 左のレリーフは、パリ大聖堂、右はラン大聖堂のバラ窓で両方とも九段の梯子で表現されています。 「哲学の女神」の胸にもたせ掛…

イタリア シエナ大聖堂 シエナ大聖堂は、多色で構成された大理石のモザイク画の床が有名です。 その面積は3000㎡にも及びます。 56の宗教画で構成され、制作年代は1300～1800年。 床に描かれた大理石の絵は、カメラに収まりきれない大きさです！ シエナ大聖…

「川辺の中世都市」1815年 カール・フリードリヒ・シンケル作 （ベルリン、ナショナル・ギャラリー蔵） 空想上の中世都市とゴシックの大聖堂を描いたこの絵は、１９世紀を代表する建築家の１人、カール・フリードリヒ・シンケルの作である。彼は、新古典主義…